10周年祭に寄せて

デイサービス地球の子10周年祭に寄せて

 

  10周年祭に各方面よりたくさんのお祝いメッセージを賜り誠にありがとうございました。

 この10年はそれ以前の10年に私が抱いていた多くの疑問の答え合わせをしたような10年でした。

病状と服薬と運動とどうしてそうなるのか?の謎を水田先生からいただく言葉から検証実験する年月でした。

「人間は日の出と共に生活する」

「すくみは股関節を動かさないことで起きる」

少なくともこの二つの言葉を検証するために、皆さんの生活を丁寧に洗い出すといろんなことがわかりました。

夜遅くまで起きていて、朝も遅くて、服薬時間がバラバラな人

汗をかきたくないから、運動しない人

トイレが近いから水分を飲まない人

できないから何でも家族に頼る人

生活習慣が悪くて薬を飲んでも効きが良くなくて

また追加してお薬を飲む人

パーキンソン病が増悪するスパイラルな生活にハマって「もう死にたい!」とさえ言う人

さまざまです。

こうなる原因は何か、

それは自分のパーキンソン病がどんな病気か知らないから、病気の傾向と対策もわからず、ただ、やみくもに、動けないことを怖がって起こる悲劇であり、喜劇なのです。

原点に立ち返りましょう。

このパーキンソン病はどんな病気で、自分はどんなタイプで、どんな薬を飲んでいるのかもう一度しっかり足元を確認しましょう。

また、薬の効きやすい整った生活をしているかどうか、しっかり生活習慣を見直しましょう。

 睡眠、食事、水分摂取、定時の服薬、排便、定期的な運動という生活の自己管理はできていますでしょか?

 もし生活習慣が乱れていたら、生活を正すことを実行してみてください。

小学生が生活するくらいのペースで立て直せば、驚くほど体調はよくなるでしょう。

 

その辺りからが、パーキンソン病を攻略するスタートラインになります。

もし、何も知らないままにいると、気づいた時には、どうにもならない事態になっています。

だから早め早めにパーキンソン病の学びを深め、いずれ訪れるなんらかの不具合にも冷静に対処できるように、生活改善をする機会を作る必要があります。

できれば社会的に等しく、パーキンソン病になった人が、早期に病を学べる機会があれば過剰に薬に依存する傾向は防げると思います。

セルフコントロール、自己鍛錬、自分と向き合い、自分を観察するということの難しさを痛感する仲間たちは一人じゃないことで、いつでも原点に立ち戻る事ができます。

見ないふりできない、知らないふりできないこの病は知ることで、継続することで多くの安心と体調の改善を手に入れることができます。

もう、あなた任せ、人任せ、医療任せ、社会任せなことはやめましょう、

原点は自分です。原点に立ち返り、地道にコツコツ自分の未来を耕して豊かな未来を作っていきましょう。

デイサービス地球の子はそういうあなたを全力で応援します!

 

人生は山あり谷あり、どんな場面もみんなで楽しく乗り越えていきましょう!

 

 

 

 

 

 

令和6年6月1日

地球の子 代表 中川 美佐子